【豆知識】生命保険「がん」治療編⑫

【豆知識】生命保険「がん」治療編⑫
次に、念のため下記のような手術後に起こりうる合併症を見ていきましょう。
 

4)術後合併症

縫合不全、創感染そうかんせん腸閉塞ちょうへいそくなどが起こることがあります。合併症が起こった場合には、それぞれの状況に応じて治療が行われます。
 

(1)縫合不全

 
腸管を縫い合わせたつなぎ目(吻合部ふんごうぶ)から腸の内容物が漏れることです。周囲に腹膜炎(腹腔の内面や臓器の表面を覆っている膜の炎症)が起こり、発熱や腹痛などの症状が出ます。直腸がんのように肛門に近いところでつなぐ手術では、ほかの場所に比べて縫合不全が起こりやすくなります。感染や炎症が軽い場合は食事の中止や、点滴治療で治ることもありますが、腹膜炎の症状がある場合は、再手術でおなかの中を洗浄し、人工肛門(ストーマ)を作ることが原則です。
 

(2)腸閉塞

 
腸閉塞は、腸の炎症による部分的な癒着ゆちゃく(本来はくっついていないところがくっついてしまうこと)などによって、腸管の通りが悪くなる状態のことをいいます。便やガスが出なくなり、おなかの痛みや吐き気、嘔吐おうとなどの症状が出ます。多くの場合、食事や水分を取らずに点滴をしたり、胃や腸に鼻からチューブを入れて胃液や腸液を出したりすることなどで回復しますが、手術が必要になることもあります。
詳細については、「国立がん研究センターがん情報サービス」「大腸がん(結腸がん・直腸がん)治療」のホームページにてご確認ください。表や図解が御座います。
 
大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
 
「国立がん研究センターがん情報サービス」のホームページより出典
 
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